舞台挨拶とは?
舞台挨拶とは、映画の公開を記念して、映画監督や出演俳優らが登壇し、制作の舞台裏や映画の感想、見どころなどを交えて挨拶をして作品をPRする場を指します。
舞台挨拶には様々な形態があり、一般的に以下のようなタイプのものが主流です。
完成披露試写会・上映会・イベント | 映画の完成を祝して、一般の公開日に先駆けて映画を上映する。映画の試写のみで、出演者の登壇がない場合もある。 |
初日舞台挨拶 | 映画の公開初日に出演者一同が登壇する。 |
公開記念舞台挨拶 | 初日舞台挨拶と同義なこともあるが、公開を祝して、初日舞台挨拶とは別に設けられることも。 |
大ヒット御礼舞台挨拶 | 映画の大ヒットを祝して行われる舞台挨拶。主役級の俳優陣のみが登壇することが多い。 |
満員御礼舞台挨拶 | 大ヒット御礼舞台挨拶とほぼ同義。大ヒットが長く続いた際に行われることが多い。 |
アンコール舞台挨拶 | 爆発的大ヒットを記録した作品において行われる舞台挨拶。ここまで行われるのは極めて稀。 |
映画によって呼び方が異なる場合もあります。
また、映画ごとに舞台挨拶や試写が行われる回数も異なり、大ヒット作や注目度が高い作品ほど、公開後にも何度もイベントが行われる傾向があります。
舞台挨拶と試写会の違いは?
舞台挨拶と試写会は、どちらも映画関係者が登壇して作品をPRするイベントです。
舞台挨拶は、一般的に映画の公開初日に出演者一同が登壇して、制作の舞台裏や映画の感想、見どころなどを交えて挨拶します。
試写会は、映画が完成したタイミング(一般公開する前)に行われ、映画監督や出演俳優らが登壇することが多いです。
マスコミ向けには『完成披露試写会』と銘打って公開に先だってかなり早い時期に行われることもあります。
しかしながら、イベントによってはそこまで違いがない場合もあります。
舞台挨拶の場合は、基本的に出演者が登壇して行われることがほとんどですが、試写会の場合は映画の試写のみで、俳優陣による挨拶などがないケースも少なくありません。
舞台挨拶で気をつけたいマナー
映画の完成をお祝いし、ヒットを祈願する大切な場である舞台挨拶。
そんな舞台挨拶には、舞台鑑賞時のように気をつけなくてはならないマナーがあります。
難しい内容ではなく、基本的に「周りの人・登壇者の迷惑にならない」ということが念頭にあれば、誰でも簡単に守れるものです。
しかし、中には「これマナー違反だったの!?」という意外かもしれないルールもあるので、この記事でおさらいしていきましょう。
絶対に守らなくてはならないルールと、必ずではないものの守った方が良いマナーがあるので、分けて解説していきます。
【厳守】遅刻厳禁
これは、舞台挨拶に限らず、舞台やライブなどでも共通のルールですが、開始時間は必ず守るようにしましょう。
舞台挨拶には、開始時間とは別に「開場時間」が指定されています。
開場時間は一般的に開始時間の30分〜1時間前ほどに設定されていることが多いです。
時間に余裕を持って会場に到着するようにしましょう。
場合によっては、開始時間を過ぎると、入場ができなくなってしまう恐れもあるので注意が必要です。
また、開場時間よりも早すぎる到着も控えた方が良いでしょう。
舞台挨拶や試写会は、一般の映画館で行われることがほとんどのため、会場には他の映画を見に来ている来場者の方もいます。
多くの方が開場時間よりも早く待機してしまうと、そういった方々の邪魔になってしまうので、配慮するようにしましょう。
【厳守】応援ボードやうちわの持ち込みは会場のルールに従う
近年、舞台挨拶マナーとして物議を醸しているのが、登壇者のファンによる応援ボードやうちわ。
「ボムマジ爆発」いかがでしたか?
— 水10ドラマ「パリピ孔明」公式 (@paripikoumei_cx) October 14, 2023
スタッフも応援しに行きました~!
手作りの応援ボードも!#ドッキリGP #パリピ孔明 #向井理 #森山未來 #森崎ウィン #関口メンディー https://t.co/pxXbxpZgkz pic.twitter.com/XQV59vPGgA
応援ボードとは、このようにメッセージや名前の入ったボードのことを指します。
舞台挨拶では、俳優陣のファンが、推しの俳優の名前をかたどったボードを持っていることが多いです。
また、ライブのように、名前や顔が入ったうちわを持参するファンも。
こういった応援ボードやうちわは開場ごとに持ち込みのルールが異なっています。
事前に会場ルールとして案内があるので、必ずその指示に従うようにしましょう。
しかし、会場ルールに持ち込み禁止の文言がないからと言って、周りの方の迷惑になるような巨大なボードなどを持ち込むのは避けた方が良いでしょう。
また、ライブうちわ同様、ボードを掲げる際は胸の高さで、後ろの方が見えなくならないように配慮しましょう。
マナー違反をしてしまうと周りの方に迷惑をかけてしまうだけでなく、登壇している俳優陣や監督にも迷惑をかけることになります。
大好きな推しに恥をかかせないためにも、最後までルールを守って楽しむようにしましょう。
【できれば】映画は最後まで見て帰る
舞台挨拶は、基本的に俳優陣の挨拶と映画の上映の2本立てで行われます。
俳優陣の挨拶は、映画の上映前後いずれかで行われ、舞台挨拶によって順番は異なります。
近頃、舞台挨拶が映画の上映前に行われる場合に、挨拶が終了した後、映画を見ずにすぐに帰ってしまう来場者が散見されます。
禁止されているわけではありませんが、最低限のマナーとして、映画は最後までしっかりと見るのが好ましいでしょう。
舞台挨拶の目的は、映画の見どころを来場者やマスコミに伝え、より多くの人に作品の魅力を届けることにあります。
挨拶を聞いて終わりとするのではなく、挨拶を踏まえた上で作品の魅力をたっぷり味わうことが、俳優陣や監督、そして作品への敬意となるのではないでしょうか。
【できれば】SNSで映画の感想を投稿する
舞台挨拶や試写会の大きな目的は「宣伝」です。
作品がより多くの人に届くようにという思いを込めて、一般よりも早くに試写などが実施されています。
そのため、来場者がSNSで映画やイベントの感想を投稿することで、多くの人の目に留まり、作品に興味を持ってもらえる可能性があります。
実際、最近の舞台挨拶では、SNS投稿キャンペーンを行っていたり、積極的な発信が推奨されていることが多いです。
もちろん強制ではありませんが、投稿することで、作品を広めることに貢献できるため、可能であればぜひ発信してみてください。
ただし、SNSに投稿をする際には「ネタバレ」に注意するようにしましょう。
特にまだ公開されていない映画の場合、内容を知っているのは舞台挨拶に来場した方のみです。
一般に公開されている以上の内容は発信しなように、最新の注意を払いましょう。
舞台挨拶マナーまとめ
この記事では、舞台挨拶や試写会でのマナーおよびルールについて解説してきました。
基本的には、会場側から注意事項が案内されることがほとんどなので、それを遵守していれば問題ありません。
舞台鑑賞と違って、服装などについての細かいマナーは特にないので、周りの人への配慮と、登壇者への敬意を忘れずに、常識的に普段通り楽しめば大丈夫です。
「あの俳優のファンはマナーが素晴らしい」
と言ってもらえるように、素敵なファンマナーを心がけていきましょう!
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