【これだけは押さえておこう!】舞台鑑賞時のマナー&ルール
舞台鑑賞は、芸術や演劇に親しむ素晴らしい経験です。
近年では、舞台役者のみならず、歌手やアイドル、テレビタレントなども舞台出演する機会が多くなり、それに伴い初めて舞台を鑑賞するという人も増えています。
舞台鑑賞には、映画鑑賞などとはまた違ったマナーやルールがあります。
一人一人が良好なマナーを持つことは、他の観客や出演者に対する敬意を示すだけでなく、自身の舞台鑑賞の品質を向上させる重要な要素です。
この記事では、舞台鑑賞時に守るべきマナーについて詳しく解説していきます。
1. 適切な服装を心掛ける
舞台鑑賞は、特別な場であり、一定の礼儀を必要とします。
そのため、適切な服装を心掛けることが望ましいです。
特に、フォーマルな会場やイベントでは、ドレスコードに従うことが重要です。
清潔で整った服装を選び、他の観客や出演者に対して敬意を示しましょう。
舞台鑑賞の適切な服装は、一般的にはセミフォーマルやビジネスカジュアルなど、少しドレッシーなスタイルが好まれます。
男性の場合、スーツやジャケットに合わせてシャツやネクタイを着用したり、女性の場合は、ドレスやスカートスーツなどのきちんとした装いが適しています。
しかし、そこまで厳格さが求められないシチュエーションでは、ジャケットやブレザーにデニムやチノパンを合わせるなど、上品さと快適さを兼ね備えたコーディネートも良いでしょう。
特定のイベントや劇場では、ドレスコードが設けられている場合があります。
その場合は、ドレスコードに合わせた服装を選ぶようにしましょう。
例えば、ガラやプレミア公演などでは、よりフォーマルな服装が求められることがあります。
また、派手すぎたり露出が多すぎる服装は避けましょう。
そして、劇場内の温度調節が自分に合わない場合もあるので、暑い季節には涼しい服装や軽いジャケット、寒い季節には暖かいコートやストールを持参するなど、快適に過ごせる服装をで行くのがおすすめです。
2. 遅刻を避ける
舞台の開始時刻に遅刻することは、他の観客や出演者に迷惑をかけるだけでなく、せっかくの演目を見逃してしまうことにもなります。
舞台鑑賞の際は、上演開始時間の30分から1時間ほど前に開場時間が設定されています。
なるべく余裕を持って、早めに入場しておきましょう。
到着がギリギリになってしまうと、混雑する可能性があったり、思わぬトラブルで上演開始に遅れてしまう可能性も生じます。
遅くとも開演10分前までには、お手洗いなどを済ませ、自分の座席で静かに待機できるようにしておきましょう。
また、途中で休憩時間が設けられている演目では、再開時間に注意してこちらも遅刻しないように気をつけましょう。
劇場内のお手洗いは大変混雑するので、余裕を持って行くのがおすすめです。
余裕を持って行動することで、舞台の余韻を楽しんだり、他の観客と共に舞台鑑賞の全体的な体験も共有できます。
3. 劇場内のルールを守る
各劇場には特定のルールや規定がありますので、それらを守るようにしましょう。
例えば、禁煙や指定席の使用など、劇場ごとにルールが設けられています。
事前に劇場のポリシーやガイドラインを確認し、遵守しましょう。
4. 静寂を保つ
舞台上の演者たちは、観客の注目と尊敬を受けて演技を行っています。
そのため、鑑賞中は静寂を保つことが重要です。
携帯電話や他の電子機器のの電源を切るか、消音およびマナーモードにすることを忘れないようにしましょう。
音を消していても、とても静かな劇場内ではバイブレーションの音が響いてしまいやすいので、電源を落とすのが1番確実です。
劇場内では大声で話すことや騒ぐことも控えましょう。
また、咳やくしゃみをする場合は、ハンカチなどで口元を覆うようにするなど、できる限り音が小さくなるように工夫をするのがスマートです。
そして、公演中は雑音を出す可能性のある物品(例:ビニール袋、キャンディーの包装紙、クシャクシャする衣服など)を使用しないようにしましょう。
劇場では少しの物音でも響きやすいため、他の観客の方に迷惑をかけないためにも、そして演者が最高のパフォーマンスを発揮するためにも、静寂を保つことを常に意識していきましょう。
5. 匂いへの配慮
劇場は他の観客との共有空間であるため、香水や強い匂いに注意しましょう。
特に密閉された劇場内では、匂いが他の人々に影響を与える可能性があります。
周囲の人々に配慮し、香りの強い製品の使用を控えるようにしましょう。
また、一般的に、劇場内では飲食物の持ち込みは制限されています。
これは、匂いや音、ゴミの問題が関わるためです。
飲食物を持ち込む前に、劇場のポリシーやルールを確認しましょう。
6. 撮影や録音を控える
舞台鑑賞中の写真撮影や録音は、多くの場合禁止されています。
これは、パフォーマンスの中断や演者の集中力の乱れに繋がる可能性があるためです。
舞台を最大限満喫するためには、目の前の瞬間を全力で体験し、出演者の演技に没頭することが重要です。
また、許可なく劇場内で撮影や録音をすることは、「複製権(著作権法21条)」の侵害となります。
そのため、法律により罰せられます。
撮影や録音は絶対にやめましょう。
ただし、舞台挨拶や舞台のカーテンコールなどで、演者や劇場スタッフから撮影の許可が一時的に下りる場合があります。
その際は、スタッフやキャストの案内に従って撮影および録音を行っても問題ありません。
SNSへの掲載などについても案内があるはずなので、必ずルールに従うようにしましょう。
7. 上演中の退席および席から立ち上がることを控える
舞台鑑賞中は基本的に席から立ち上がることは控えましょう。
座席の移動や席替えは周囲の人々や演者への迷惑となります。
座席から乗り出したりすることも、周りの方への迷惑となる可能性があるので、注意しましょう。
舞台鑑賞中に退席することも極力控えるのがベターですが、やむを得ない場合は、他の観客や出演者に配慮することが重要です。
演技中はできるだけ座席に留まり、自身の行動が舞台に集中する他の人々に影響を与えないようにしましょう。
また、舞台上での特定のシーンや重要なセリフ中には、退席を控えるよう努めましょう。
8. 拍手とアンコール、スタンディングオベーションのタイミング
舞台上での演技が終わると、拍手や喝采が行われます。
他の観客と連携し、適切なタイミングで拍手をすることで、共感と舞台鑑賞の一体感を高めることができます。
周りの方々と呼吸を合わせるようなイメージで、拍手を行いましょう。
また、舞台の上演後、幕が降りた後も拍手を続けることがアンコールを伝えることになります。
「アンコール!」と叫んだりする必要はないので、賞賛と敬意の気持ちを込めて演者や舞台を作った方々に向けて大きな拍手を届けましょう。
そして、座席から立ち上がり、拍手を送ることをスタンディングオベーションと言います。
これは、素晴らしい舞台を作り上げた演者に送られる最大限の賛辞です。
観客からの感謝や、感情を表現する場なので、スタンディングオベーション時であれば、立ち上がることもマナー違反ではありません。
演劇でのスタンディングオベーションはカーテンコールでするのが一般的です。
正式なルールはなく、立ち上がるタイミングは人それぞれ、もちろん立ち上がらなくても問題ありません。
一般的に、最初のカーテンコールで役者が1人ずつ登場したあと、2回目のカーテンコールでは役者陣全員で挨拶となり、3回目以降のカーテンコールから立ち上がる人が多く見られます。
タイミングが分からないという方は、まずは周りの方を見て、立ち上がっている人がいれば同じように真似してみましょう。
9. 花やギフトの贈呈は劇場ルールに則って
舞台鑑賞の際に、出演者に対して花やギフトを贈りたいと思う人もいるでしょう。
しかし、劇場によっては特定のルールやガイドラインが存在する場合もありますので、まずはそれらを確認しましょう。
また、花やギフトの贈呈の可否については、演目や演者によって異なる場合もあるため、事前の案内をチェックしてください。
劇場や演者によっては、手紙のみ受け付けている場合や、すべての贈り物を受け取ることができないという場合もあります。
舞台鑑賞時のマナー&ルールまとめ
いかがだったでしょうか?
これらのマナーを心掛け、ルールを守ることで、他の観客や出演者への敬意を示すことができます。
また、自身の舞台鑑賞の体験をより豊かなものにすることができます。
難しいルールは特にないので、舞台全体に関わる人々へのリスペクトを忘れずに行動すれば大丈夫です。
素晴らしい芸術に触れる機会を大切にし、舞台鑑賞を満喫しましょう!
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