【Twitterトレンド入り】オタクの苦悩「推し疲れ」とは?
そもそもの事の発端は?
2022年11月22日、お笑い芸人のぼる塾 田辺さんのツイートが発端となり、「推し疲れ」というワードがTwitterのトレンドに入りました。
田辺さんはスイーツ巡り、名探偵コナン、ヒプノシスマイク、KAT-TUN好きを公言していて、「推し活」を楽しんでいるようなのですが
「私の好きは誰かと知識をマウント取り合う為じゃなくて、きゃーあそこ良かったよね。とか盛り上がる為にありたいな。って思うよ」
「推し活」をする上で生じるマウントの取り合いや、コミュニケーションの齟齬から「推し疲れ」が発生してしまっているという心情がツイートにて語られています。
なんと、こちらのツイートは投稿からわずか4時間で8.6万件ものいいね、そして共感のリプライが殺到しました。
現在は30万件いいね超えの「バズりツイート」となっています。
これを受けて、人気インフルエンサーやユーチューバーの方なども「推し疲れ」について自身の見解を吐露するなど、ジャニーズやK-POP界隈など、多くのファン・オタクが注目し、大きな話題となりました。
神回!推し疲れが話題!コロナ禍でK-POPにハマった人が飽きやすい理由は明確にある!【個人的見解】
※動画内で参考記事として参照されている記事は現在はすでに削除されています。
【オタク】“推し疲れ”に物申す
「推し疲れ」の意味・定義は?
「推し疲れ」とは、アイドルやキャラクターなどを応援する「推し活」に対して、熱量が下がったり、ストレスを感じたりすることを指す言葉です。
人によって原因は様々ですが、好きなものや人を「推すこと」「応援すること」に対して疲れてしまったり、ストレスなどのマイナスな感情が生まれてしまっている状態を意味します。
もちろん医学的な診断が降りる症状ではないため、明確に「推し疲れ」状態なのかどうかを定義することはできませんが、1つの指標として以下のような状態が当てはまる場合は危険信号を疑った方が良いでしょう。
【推し疲れを疑う5つの項目】
1:本来楽しいはずの推し活なのに、つらいと感じる
2:同じ対象を推している人物の発言がとても気になる
3:推しのすべてを把握したいと感じる
4:情報収集に気持ちが乗らず義務化している
5:周りの人と比べて、自分の「推し」への熱量が少ないのではないかと感じる
ちなみに、推し活に依存しやすかったりハマりやすい人は
【推し活にハマりやすい5つの傾向】
1:日常生活の中で、不満や不安、物足りなさを感じている
2:真面目で責任感が強い
3:子育て、仕事、介護、試験など、ものごとが一段落し、気持ちにゆとりがある
4:生活環境に変化が少なく、人との接点が少ない
5:答えがないことをよく考えてしまう
このような傾向があり、夢中になれる対象を作ることで現実から目を反らそうとする傾向があるようです。
コロナ禍で孤独感や孤立感を感じる機会が増え、現代人はこれまで以上にストレスを感じる場面が増えているので、「推し活」がそれらを解消させるきっかけとなったり、ワクワク感・ドキドキ感などが日々の生活のモチベーションアップに繋がることがあります。
ただし、度を越してしまうと嫉妬・不安・怒りなどのマイナスな感情に心を支配されてしまったり、寝食が犠牲になるなど、精神的にも身体的にも悪い影響を与えてしまうリスクが生じます。
「推し疲れ」という状態が存在することを知り、「推し」に依存しすぎないよう、そして周りの推し仲間との関係性などを自身でコントロールしていくことがこれからの推し活には重要なのかもしれません。
推し疲れを解消するためには?
「推し」がいる人であれば、誰しも陥る危険性がある「推し疲れ」状態。
ではもし「推し疲れ」してしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
ここでは色々なもののオタクである筆者が「推し疲れ」を引き起こすそもそもの原因を考えながら、その状態から脱却するためにできることについて紹介していきます!
推し疲れの原因と解決方法
①環境要因
<推し疲れの原因:環境要因>
仕事やプライベートが忙しくなり、以前に比べて推し活にかけられる時間が減ってきている時に罪悪感や焦燥感から、推し活が義務のように感じられてしまい、それが推し疲れにつながってしまうこともあります。
また、推し活の時間が減ったり、なかなか推しに会えなかったりすると、推しについて知らない部分が増えてきたと感じ、推しに対する気持ちも追いつけなくなり、自然とそのまま冷めてしまう…という人も少なくないようです。
特に完璧主義気味な性格の人の場合、数日推しの情報を集められないだけでも、自分が推しについて把握できていないことがあることが気にかかったり、ファン失格なのではないかと感じてしまう傾向にあります。
忙しい日々が続くと、それだけでも精神面・体力面共にストレスを感じやすくなるので、なるべく穏やかに過ごせるのがベストなのですが、気持ちに余裕がないと、普段なら気にならないことも過敏に気づくようになってしまったりと悪循環に陥ってしまうことも…。
<解決方法①:やるべきことの優先順位をつける>
やらなくてはならないことがたくさんある時ほど優先順位が複雑になり、「あれもこれもやらなきゃいけないけど、どれから手をつけよう…」という状態に陥りがちです。
一度時間を取って、今自分がやらなくてはいけない事柄、そしてやるべき順番を整理しましょう。
この時に、仕事・育児・学業・推し活などのように、大きなジャンルごとに分けて、ぞれぞれの中でやるべき項目として何があるのかを考えるのがおすすめです。
そして、期限があるものや、自分以外の人にも影響がある事柄を優先的に、急ぎではなく自分だけでどうにかすればいいことは優先度を下げて、緊急度・重要度が高いものから順番にこなしていきましょう。
例えば、推し活の中でも「ライブの申し込み」「販売期間が決まっているグッズの購入」「閲覧期限が決まっている動画の視聴」など、期限があって急いで対応しなくてはならないようなものと、「推しのSNSチェック」「雑誌のファイリング」「録画した番組やYouTubeの視聴」など少し後回しにしてもあまり影響がないようなものとがあります。
忙しい時にすべてを一気に行うことは現実的に難しいことがほとんどなので、ある程度諦める覚悟を持って、今やらなくてはならない推し活だけに集中してみてはいかがでしょうか。
<解決方法②:推し活にかけられる時間を人と比べない>
人によって推し活に対するモチベーションや、かけることのできる時間が違うのは当然のことです。
そして、推し活に勝ち負けや優劣はないので、「推し活にかけている時間が多い方がファンとして偉い」「推し活の時間が少ない人ファン失格」というようなことももちろんありません。
推し活への時間の投下量を比べると、どうしても劣等感や罪悪感につながってしまうので、意識的に人と比べないようにするのが得策です。
また、推し活に使う時間=推しへの気持ちの大きさではありません。
時間の「量」ではなく、ちゃんと楽しんで推し活ができているのか、推し活が癒しの時間になっているのかという「質」の部分をぜひ気にしてみてください。
そして、「他人と比べない」だけでなく、「過去の自分と比べない」という点にも気をつけてみてください。
時間に余裕がある時や、推しはじめの頃などは熱量も特に高く、推し活に費やす時間が多くなりがちです。
そういった際の自分と比較して、今の自分の投下時間の方が少ない場合、そんな現在の自分に対して嫌悪感などのマイナスな感情が湧いてきてくることがあります。
「推し活は常に同じボリュームで行われるものではない」と認識して、状況に合わせて臨機応変に行っていきましょう。
きっとあなたの「推し」も、自分の活動を通して、ファンに元気を与えたいと思っているはずなので、自分の存在によって辛さを感じているあなたを見たら悲しい気持ちになってしまうのではないでしょうか。
<解決方法③:今の状況で推し活にかけられる現実的な時間を割り出してみる>
どうしても推し活に注げる時間の量が気になってしまうという場合は、いっそのこと、推し活に使える時間を割り出してみるというのも1つの策です。
仕事・学校・家事・勉強・人付き合い・睡眠など、生活から欠かせない諸々の時間を24時間から差し引いた時に、推し活や趣味に使える自由時間が今どれくらいあるのかを計算してみましょう。
そして、推し活に使える時間の量を増やそうとするよりも、限られた時間の中で精一杯推し活を楽しむことに注力しましょう。
推し活の時間を多くしようとして日々の生活に支障が出てしまうと、それに対する罪悪感も出てきて、悪循環でどんどん気持ちがマイナスな方向に向かってしまいます。
あくまでも推し活は「日々の生活の活力を養う」ためのものなので、「楽しむ」という1番大切な目的を忘れないように気をつけてみてください。
②心理的変化
<推し疲れの原因:心理的変化>
特に同じ対象を長く推している人によくあることですが、誰しも推し始めた時と比べて、推している時間が長く経てば経つほど、良くも悪くも推しに対する感情は変化していきます。
推しの言動や活動に対して一喜一憂したり、逆にそうなることが減ったり。
グッズや現場、推しの新情報に対する新鮮味が薄れ、推し活が作業になってしまっていたり…。
言うなれば、付き合いたてのカップルが月日を重ねるごとに落ち着いていくのと同じようなものですね。
人によって程度は様々でも、推し始めの感情や期待感をずっと維持し続けることは難しいですし、そもそも同じ気持ちを持ち続ける必要自体はないのですが、なんとなく変化している自分を受け入れるのが難しいという人が出てくるのも不思議ではありません。
また、ファンだけでなく、「推し」も年月を経て考え方やパフォーマンスの方向性が変わっていくことも珍しくはないでしょう。
そしてファンがそれに対して抱く感情も千差万別。
そういった推し活を通しての気持ちのアップダウンや変化をもどかしく思い、疲れてしまうというタイプの推し疲れを経験している方が昨今多いように思われます。
<解決方法①:推し活以外のことを楽しんでみる>
推しに対しての感情が変化したことで、モヤモヤしてしまうようであれば、いっそのこと一度推しから離れてみるというのも1つの手段です。
長く寄り添ったカップルや夫婦に倦怠期が訪れるように、推し活にもいわゆる「冷め期」と呼ばれる、推しに対して興味が薄れてしまったり、マイナスな感情が大きくなってしまう時期が訪れることも不思議なことではありません。
そんな時は、無理に推し活を続けたり、推しを好きだと思うように自分の感情をコントロールしたりせず、ありのままの自分でいることを意識してみましょう。
そして推しから少し距離を置いてみて、そのまま気持ちが離れるようであれば、それも自分自身が出した1つの正解ですし、距離を置いたことで推しの魅力に再度気づくことができて推し活への気力を取り戻すということもあるかもしれません。
いずれにせよ、推し活は”義務”ではないので、推しを推し続けることが苦しくなった時には、自分で自分に推し活を強制せずに、一度思い切ってお休みを取ってみてください。
<解決方法②:過去に買ったグッズやDVDなどを見てみる>
推し活をしていると、どうしても最新の情報や最新の作品に飛びついてしまいがちですが、一度過去のグッズや作品を回顧してみましょう。
推しを好きになった時の気持ちを思い出すことで、今の活動に対しても前向きになれるということもあります。
また、過去と現在の推しを比較することで、自分がなぜ推しているのかという理由が認識できれば、継続して推し続ける、推しが変わってしまったのでこれ以上は応援できない、など今後の行動についても明確に決断を下せるようになるかもしれません。
<解決方法③:推し活をやめる or 推しを変える(増やす)>
推し疲れを癒す最終手段として、「推し活をやめる」「推しを変える」という選択肢があることは誰しも常に頭に留めておくと良いでしょう。
推し活は誰かに強制されるものではないですし、義務でもありません。
あくまでも、自分が幸せになるための1つの手段として、「推し活」という方法があるだけなのだということをぜひ覚えておいてください。
推し続けることが辛いのであれば、いつでもやめてしまって構わないのです。
やめることが辛いのであれば、そのまま推し続けていればいいのです。
また、アイドル・俳優・アニメキャラクターなど、この世界には数多の推し対象となる存在がいます。
推しはいつでも自由に変えることができますし、推しは何人作っても問題ないので、ぜひ今の推し活が辛くなってきたという人は、視野を広く持ってさまざまなエンタメに触れてみることで、新たな楽しみが見つかることもあるのではないでしょうか。
③SNS
<推し疲れの原因:SNS>
かつては雑誌やテレビなどでしか得られなかった推しの情報が、推し自身によるSNSでの発信によって享受できるようになったり、推しの出演番組や、グッズ・作品などに対する感想や意見をSNS上で他の人と共有して楽しんだりと、推し活をする者にとっていまやSNSは欠かせないツールの1つとなっています。
しかし、自分で能動的に取りに行こうとしない限り入ってこなかった情報が、現在では自分の意思に関わらずさまざまなものが自然に飛び込んでくるようになってきました。
例えば、SNSを眺めていたら、自分が応援している推しに対する否定的な意見が目に入り、マイナスな気持ちになってしまったり、自分自身が否定されているような感覚になってしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。
また、SNSの発展に伴い、同じ推しを応援するもの同士のコミュニティとして「推し友」や「オタ友」を作りやすくなってきた反面、推しを通してできた友達は、一般的な友人関係とは異なる関係性ゆえに、今まで悩む必要のなかった人間関係の悩みが出てきたという人も…。
SNSは便利な一方で、使い方に気をつけないと色々な側面でマイナスな影響を及ぼしてしまう諸刃の剣的なツールでもあるので、推し疲れを感じる方は、SNSがその原因の1つとなっていないか、今一度自分のSNSとの関わり合い方を見直してみましょう。
<解決方法①:1度SNSから離れてみる>
SNSは便利な反面、その手軽さゆえに依存性が高いツールでもあります。
暇さえあればぼーっとSNSを眺めて、気づいたら長時間過ぎてしまっていた、なんてことは誰しも1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
そして、SNSは受動的なツールでもあり、あらゆる情報が自分の望む望まないに関わらず垂れ流されて、自然と目に入って来ます。
その中には当然自分が不快に感じるようなものもあるでしょう。
SNSの性質上、良いものばかりを取り込むことはどうしても難しいので、心が疲れていると感じた時には、意識的にSNSから自分を遠ざけるようにしてみてください。
最近では「デジタルデトックス」と言って、一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を置くことでストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組みに注目が集まっています。
少し勇気が必要かもしれませんが、情報の洪水から少しの時間離れるだけでも、頭や感情が整理され、気持ちが軽くなる可能性があるのでぜひ試してみてください。
<解決方法②:見たくない投稿が目に入らないようにする>
SNSから離れるのがSNS疲れを癒す1番手取り早い方法ではあるのですが、毎日のように使っているSNSから一気に離れるのは不安だという方も中にはいるのではないでしょうか。
そんな時は、可能な限り見たくない投稿が目に入らないように自分で制限をかけてみましょう。
例えば、各種SNSには相手に気づかれないように、特定の相手の投稿を「ミュート」という形で、フォローは外さずに、自分のタイムラインに流れないように設定することができます。
共通の友人などがいて関係は維持しておきたいものの、「あまりこの人の発言は目にしたくない…」という場合に有効な手段です。
また、Twitterでは、特定のキーワードに関しての投稿をミュートすることも可能です。
現在のTwitterの仕様上、フォローしていないフォロワーのツイートでも、普段のツイートの傾向からおすすめツイートとしてタイムラインに流れてくることもあります。
何か目にしたくない話題がある場合には、ミュートキーワードを設定しておけば、必要な情報以外を遮断することができます。
無数の情報が散乱しているSNS、自分の元に流れ込んで来る情報は、自分自身でうまくコントロールしていきましょう。
④人間関係
<推し疲れの原因:人間関係>
先にSNS疲れの話の際にも軽く触れたように、「推し友」「オタ友」なる存在が作りやすくなった昨今。
今までになかった人間関係の悩みに苦しむ人も増えてきています。
例えば、SNS上だけでの付き合いの場合、推しについての会話をすることはあっても、相手の年齢・職業・生活スタイルなどは知らないことがほとんどという方が多いのではないでしょうか。
SNSでしか関わりがない人物の情報は、幼い頃からの友人や職場の同僚などと違って、断片的になりやすいので、ある一面だけを見て自分と比較してしまいがちです。
また、一般的にSNSにアップされる情報は、プラスな側面にクローズアップされがちなので、自分の精神状況によっては嫉妬心や劣等感に拍車がかかり、それが推し疲れの症状につながってしまうことも…。
そして、リアルで友人になるのは同年代や似たようなバックグラウンド持つ人物であることが多いですが、推し友は年齢層もバラバラで、「同じ人物を推している」ということ以外の共通点がほとんどないということも珍しくありません。
そもそも推し友は、「推し」を起点に仲良くなっているので、従来の友人関係とは異なる関係性であることをしっかり意識して、適切な人間関係を築いていくことが「推し友」と楽しく推し活を続けていくためのコツとなります。
<解決方法①:合わないと感じる人からは距離を置く>
これは、推し活に限ったことではないですが、自分が望まない人間関係を維持する必要はありません。
時間は有限なので、一緒にいても楽しくない人といることに貴重な時間を割いてしまうのはもったいないですよね。
小学校のクラス分けなどと違って、社会に出れば、基本的にそばにいる人間は自分で選択することができるようになるので、合わないと感じる人物とは無理に一緒に過ごさず、距離をおきましょう。
せっかく楽しく推しを追いかけているのに、それを望まない形で邪魔されてしまったり、他のファンが原因で、大好きな推しのことまで嫌いになってしまったら本末転倒ですよね。
<解決方法②:意識的に推し活と関係ない友人と過ごしてみる>
元々友人関係にあった人物と一緒に推し活をすることもあれば、推し活を通じて新たに友人関係を築き上げることも今では珍しくなくなりました。
そして、推し活に力を入れている時ほど、”オタ友”と会う回数は多くても、それ以外の友達と会う機会がほとんどない、という人も少なくないのではないでしょうか。
共通の対象を推している友人と一緒にいると、どうしても会話の内容も「推し」が中心になってしまって、推し方の違いを比較してしまうなど、悩みの原因から逃れられなくなってしまいがちです。
そういう時には意識的に古くからの友人など、推し活と関係ないコミュニティで過ごしてみるのがおすすめです。
仕事の話、プライベートの話など、推し以外のことを話すことで、推しに対する感情を冷静に落ち着けることができたり、日頃のストレスを吐き出すことでリフレッシュにも効果的です。
⑤金銭的問題
<推し疲れの原因:金銭的問題>
推し活に限らず、趣味や好きなことを行う際に切っても切れない「お金」の問題。
そもそも、ゴルフや釣りなどのような趣味とは異なり、推し活をするために何か特別な道具などを購入する必要はないので、推し活は本来であれば気軽に誰でも始めやすい趣味なんです。
しかし、推す対象にもよりますが、例えばアイドルを応援している場合、コンサート・舞台を見るための費用、地方の公演に入るための移動・宿泊・遠征費、グッズ代など、お金をかけようと思えばかけれる部分が数多くあるため、人によって程度の差こそあれ、多かれ少なかれ推すためにある程度の金銭が発生します。
また、お金をかければかけるほどある意味で推し活が充実するので、お金をたくさん使いたいと思ってしまうのは自然なことです。
好きな人にたくさん会いたい、グッズが欲しいというのは、何かを推している人であれば共感できる感情でしょう。
ただ、時として推しに使う金額の多寡が自分の首を絞めてしまうこともあります。
「あの子に比べて私は推し活にお金を使えていないし、ファン失格なのかな…」
「お金がないから本当は行きたいけど今回の舞台は諦めるしかない…」
「学生でお金があまり使えないからファンクラブに入れない…これじゃファンを名乗れないのかな…」
推し活にかけられる費用は人によって異なるので、周りの人と比べて自分があまりお金を使っていないと感じる場合、推しに対して罪悪感を覚えたり、他の人に対して劣等感を抱いてしまい、それが積もり積もるとストレスへとつながっていってしまいます。
<解決方法①:お金の使い方を人と比べない>
金銭的問題に対して、すぐに取れる解決方法の1つが「お金の使い方を人と比べない>」ということです。
そもそも推し活にはノルマや目標などはないので、人より「頑張る」必要はありません。
多くの場合、勝手に周りの人と比べて競争心を自身で煽ってしまっているだけなので、「人は人、自分は自分」ということを改めて意識してみましょう。
同じ存在を推すもの同士であっても、それぞれ年齢・収入・環境・考え方など多くの面で異なるため、推しに対する「思い」やかけられる「時間」・「お金」など、当然一定ではありません。
しかし、その多い・少ないによっての上下関係はありませんし、「推し」の立場に立って想像してみると、自分を応援してくれる方々の存在は皆等しく大切で尊いものでしょう。
SNSが発達し、他の方の応援方法が目に入りやすくなった時代だからこそ、他の人と自分の推し方を比較して疲れてしまった時は、1度そういったコミュニティから離れ、自分なりの「推し活」を再度見つめ直す時間を設けてみてください。
「推し活」に勝ち負けは存在しないので、自分が心地よい、楽しいと思える無理のない範囲内でお金を費やすのが1番です。
<解決方法②:お金をかける以外の推し方を試みてみる>
推しに対して「ファンである」「応援している」「好きだ」という気持ちを伝えるには、何もお金をかけるだけが手段ではありません。
推す対象によっても方法は様々ですが
- ファンレターを書いて気持ちを伝える
- 出演番組に関連するツイートをいいね・リツイートしたり、リプで番組の感想を伝える
- YouTubeや動画配信サイトで動画を再生する
- ハッシュタグを使ってSNSで推しについて発信する
- 周りの友人に推しを紹介(布教)してみる
などのようにお金を使わずとも推しを応援する術はたくさんあります。
例えば昨今のこの情報社会、SNSが持つ力は日々拡大しています。
それによって、ありがたいことにファンの声が推しや、推しを取り巻く周りの製作陣に届きやすい環境が整っています。
実際、TwitterやInstagramのいいね数など、反響によってコンテンツ製作者が再度起用することになったという事例などもあるので、「推しのことを話題にする」「推しの仕事に対して反応する」ということも応援につながるんです。
また「エゴサ(エゴサーチ)」という言葉が浸透してきたように、自身の作品や自分に対する評価をネットで閲覧する有名人の方も増えているようなので、自分が発信した応援や賞賛の言葉もひょっとしたら推しに届くかもしれません。
そして、そもそも意図的に推しに対して自分の気持ちを届けようとせずとも、「推しを楽しむ」「推しのことを好きだと思う」ことも立派な推し活です。
「推し」たちも、きっと自分の発信するものをファンがなんらかの形で楽しんでくれることが1番嬉しいのではないでしょうか。
お金を使うだけが推しに対する愛情表現ではないので、その他の方法も駆使して、自分にできる範囲でできることをやってみてください♪
<解決方法③:推し活に使用する金額の上限を定める>
これを読んでくださっているみなさんは推し活をする際に、上限金額を定めていますか?
「ひと月当たりいくらまで」というように使用する金額を決めている方もいれば、その時々で柔軟に使うお金を考える方、まったく計算せずに使いたいだけ使ってしまう方、色々なパターンの方がいるでしょう。
そして、推し活に関して金銭的に悩む方の多くは、推し活に対して使用する金額のリミットを定めていないことが多いように思われます。
そのため、他者との競争心から予想以上にお金を使ってしまって後で後悔することになったり、中には推しのために仕事を増やしたり、借金をすることで精神的・身体的に苦しくなってしまう方もいます。
そのような状態になる前に、推し活に使うお金にある程度制限をかけるようにするのがおすすめです。
毎月一定金額を定めるのが難しいのであれば、上限を定め、それを使い切らなかった月の分は次にキャリーオーバー形式で繰り越すなど工夫をしても良いでしょう。
決めた金額の中でやりくりをすると決めることで、他者との競争から抜け出すことができるのと同時に、取捨選択をしなくてはならなくなるので、1つ1つのグッズや現場に対する気持ちも強くなるので、かえってそれが推しへの気持ちを高めることにつながる可能性もあります。
推し疲れ定義・解消方法紹介まとめ
この記事では、推し活・オタ活が広く行われるようになってきて話題となっているワード「推し疲れ」について、どういった状態なのか、そしてどのようにして推し疲れ状態から抜け出すのかをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
本来趣味の1つとして、日々のストレスを癒してくれるような活動である「推し活」。
しかし、推し活によってかえって疲れやストレスを感じてしまったり、マイナスな感情が大きくなってしまったら本末転倒ですよね。
「推し疲れ」を感じている方・「推し疲れ」予備軍の方は、温めて推し活が日々の生活の活力となるように、ぜひこの記事をきっかけに今一度自分の推し方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
節度やマナーを守って、健やかにオタ活ライフをエンジョイしていきましょう♪
最後に、推し活をする上で意識しておきたい「推し疲れ」しないための重要ポイントをおさらいしましょう!
「推し疲れ」しないための重要ポイント!
・推し活は「義務」ではない!
・推し活に「罪悪感」は不要!
・推し方を人と比べない!
・疲れた時は推し活を休んでも大丈夫!
・推し活はあくまでも生活に活力を与えるためのもの!
<参考記事一覧>
デイリースポーツonline | ぼる塾・田辺の推し活論に賛同の嵐「私の好きはマウント取り合うためじゃない」 |
モデルプレス エンタメ&ライフスタイルニュースサイト | ぼる塾・田辺、“推し疲れ”に言及「私の好きは誰かと知識をマウント取り合う為じゃなくて」スタンスにEXITりんたろーも共感 |
セブンネットショッピング | 推し活応援コラム「推し疲れ」の原因と解消法5選! |