担降りとは?
そもそも「担降り」の「担」とは「担当」という意味であり、自分が応援しているアイドル本人のこと、または応援している自分のことを指します。
「推し」とほとんど同じ意味で使われる言葉です。
例えば、Snow Manの佐久間大介さんをのファンである人々を、「佐久間担」と呼びます。
そして、この佐久間担の人にとっての担当が「佐久間大介」となります。
「担降り」とは「担当を降りる」ことの略語であり、特定のアイドルのファン(担当)であることをやめる(降りる)という意味の言葉です。
主にジャニーズや男性アイドル界隈で使われる用語で、ジャニーズファンによる造語とされています。
担降りに近い言葉に「オタ卒(ヲタ卒)」という言葉がありますが、これは「オタクを卒業する」という意味であり、特定のジャンルそのもののファンを辞めることを指します。
担降りは、特定の人物のファンを辞めることであり、オタク(ファン)自体を辞めるわけではないという点で異なります。
担降りをしてもオタ卒をしない場合に生じるのが「推し変」です。
「推し変」とは「推しが変わること」を意味します。
それまで応援していた人と別の人の応援を始める、別の人のファン(オタク)になるという意味の言葉です。
今回ここで紹介した「担当」「担降り」「オタ卒」「推し変」以外にも、オタク特有の用語というものはたくさんあります。
当ブログのこちらの記事では、他の言葉についても詳しく解説しているのでぜひ併せて読んでみてください!
担降りの使い方・例文
[chat face="Haru.jpg" name="Haru" align="left" border="blue" bg="none"] 今のグループにいる○○君が好きだから、脱退したら○○君から担降りしちゃうかも… [/st-kaiwa1]
[chat face="Haru.jpg" name="Haru" align="left" border="blue" bg="none"] 担降りはするけど、推し変しただけだからオタ卒はしないよ [/st-kaiwa1]
オタクの担降り理由9選
担降りについてはここまでで理解していただけたと思いますが、そもそもなぜ大好きだったアイドルの担降りをすることになるのでしょうか?
人それぞれ担降りには様々な理由がありますが、大きく分けると以下の2つののパターンになります。
- 推し側に原因があるパターン
- 自分側に原因があるパターン
ここでは、オタクの担降りのきっかけとしてよくある理由を9個紹介していきます。
推し側に原因があるパターン
行動や発言
推し側に原因があるパターンの担降り理由で多いのが、推しの行動や発言に対して嫌悪感を抱き、ファンを続けたくなくなったというケースです。
アイドルや有名人は公の場での発言や行動が注目されやすく、その発言や行動がファンの価値観や期待と一致しない場合、ファンはその人物を応援することをやめることがあります。
具体的にどのような発言や行動が担降り原因となるのかを見ていきましょう。
政治的・社会的な発言
アーティストや有名人が政治的、社会的なテーマに言及することは時に賛否両論を巻き起こすことがあります。
一部のファンはその意見に共感し、さらに熱烈に支持するかもしれませんが、反対の意見を持つファンは支持をやめることも考えられます。
最近では、情報番組や報道番組にアーティストやアイドルが出演することがあり、そこでの発言が物議を醸すことも。
そして、番組内での一つの発言、または複数の発言の積み重ねで担降りを選択するファンもいます。
ファンへの態度
ファンイベントやSNS上での対応など、ファンに対するアーティストや有名人の態度が問題視される場合もあります。
感謝の言葉を欠いたり、高飛車な態度を取ると、ファンは拒絶感を覚えることがあるでしょう。
他の有名人や業界人との関わり
特定の有名人や業界人との友情や対立が報道されると、それによってファンの印象や支持が変わることもあります。
アイドルや有名人の行動や発言は大きな影響を持ち、一つ一つの言動がイメージや評価に直結する要素となります。
特にファンはアイドルを理想化していることが多く、その期待や価値観が裏切られたと感じたとき、担降りを考えることがあるのです。
音楽や作品の変化
アイドルやアーティストのファンの中には、その人物本人が好きという方もいれば、彼らが作る音楽や作品が好きという方もいます。
後者のタイプの場合、リリースされる作品が自分の好みから外れてしまった場合に、担降りに繋がることがあります。
アイドルやアーティストの音楽や作品が変化するのには以下のような理由が考えられるでしょう。
音楽スタイルの変化
アーティストは自身の音楽性やアートの追求の中で、時にスタイルを大きく変えることがあります。
これはアーティストの成長や探求心の表れとしてポジティブに受け取られることもあれば、初期のファンからは受け入れられにくい変化として見られることも。
特にグループやアイドルにおいては、デビュー当初のコンセプトやイメージが変わることがあります。
この変化がファンの期待と合致しない場合、担降りの一因となることも。
例えば、デビュー初期はキラキラアイドル路線で売り出していたにもかかわらず、歳を重ねてからセクシーな路線に切り替えるということは、多くの界隈でしばしば見られる傾向です。
年齢に伴う音楽スタイルの変化を楽しめるファンであればそのままついていきますが、そうでない場合は、別のキラキラアイドル路線で売り出しているフレッシュなアイドルに推し変をしてしまうことも珍しくはありません。
制作の質の変動
継続的に高品質な作品を出すのは難しいものです。
時にはファンの期待を下回る作品がリリースされることもあり、そのような状況が続くとファンの中には失望から離れてしまう人も出てくるでしょう。
制作チームの変動
プロデューサーや作曲家、作詞家とのパートナーシップの変化は、音楽や作品の質に大きく影響することがあります。
信頼していた制作チームとの関係が変わった際、音楽性の変化などが生じることがあり、その変化についていけないファンが出ることも考えられます。
商業的な動機の影響
アーティストが主流の音楽市場やトレンドに乗るために音楽スタイルを変えたり、商業的な動機が強くなったと感じられる場合、それが元でファンを失うことも。
アーティストの音楽や作品は、その人のアイデンティティや価値観を表現する手段です。
ファンはその音楽や作品を通してアーティストとの繋がりを感じ、応援しています。
しかし、音楽や作品の変化がファンの期待や価値観と合致しなくなった場合、その繋がりは希薄になり、担降りの選択をすることもあるでしょう。
変化は避けられないものであり、アーティストの成長や探求の過程でもあるため、この点を理解し受け入れるか否かはファン一人一人の判断となります。
受け入れられないことが悪いというわけではないので、自分を責めないようにしましょう。
また、当然ながら音楽性の変化が原因で担降りをした人のことを揶揄することもやめましょう。
スキャンダル・流出
自分が応援するアイドルやアーティストにスキャンダルが出た際に、そのことに幻滅して担降りするというパターンです。
また、最近ではスキャンダルが表沙汰になることを「流出」と表現することもあります。
プライベートのLINE履歴や写真が流出することで、女性関係などが明らかになってしまうことからそのように表現されます。
基本的にファンやオタクは、自分の担当の行動や価値観を一定の程度まで受け入れる傾向がありますが、特定の公的な問題や裏の顔などが表面化すると、その姿勢を変えることも。
これには、法的な問題、道徳的または社会的に受け入れられない行動、女性関係などが含まれます。
例えば、スキャンダルや流出には以下のようなものが考えられます。
法的問題
アーティストが犯罪や違法行為に関与した場合、ファンはその行動を容認できないと感じ、担降りを選択することがあります。
倫理的・道徳的問題
例えば、不倫など、法的には違反でないものの、社会的には問題視される行動に関与した場合、ファンの信頼や尊敬を失う可能性があります。
女性関係
女性関係が流出することは、担降りの理由の中でも上位にランクインします。
恋愛は自由ではあるものの、アイドルに対して理想を抱いているファンも多いため、恋人がいると分かるとショックを受けるという人も少なくはありません。
こういったスキャンダルについては、ファンとアーティストの関係性にとって非常にデリケートな要因となり得ます。
特に、ファンはアイドルやアーティストの音楽や作品だけでなく、彼らの人間性や価値観にも深く関心を持っているため、公的な問題が表面化すると、それがファンの中での評価や信頼に大きな影響を及ぼすことも。
その結果、ファンを続けることが難しくなり、担降りに繋がることが考えられます。
特定のメンバーの卒業や脱退
グループで活動しているアイドルやバンドなど、複数のメンバーからなるエンターテインメントの形式において、特定のメンバーがそのグループを卒業・脱退することは珍しくありません。
このメンバー変動は、グループにとってだけでなく、ファンにとっても大きな影響を持つことが多いです。
特定のメンバーの卒業や脱退が担降りのきっかけとなるのには、以下のような理由が考えられます。
お気に入りのメンバーがいなくなることでグループへの興味が薄れる
グループを応援するファンの中には、特定のメンバーだけを強く応援している人も多いです。
そのメンバーがいなくなることで、グループ自体への興味や愛着が薄れることがあり、それがグループの担降りに繋がります。
しかし、卒業・脱退後に、そのメンバーがソロで活動することになる場合は、その人物のみを引き続き応援し続けることも。
芸能界を引退するなどの場合、そのままオタ卒するパターンも少なくありません。
グループ自体への愛が強い場合は、そのまま担当不在(特定の推しを作らない)で応援し続けたり、別のメンバーを新たに担当とする(推し変)ケースも考えられます。
グループのバランスの変化
特定のメンバーが卒業や脱退することで、グループ全体の雰囲気やバランスが変わることがあり、それを受け入れられないファンも一定数います。
「〜(人物)がいた〜(グループ)が好き」という場合、卒業・脱退するメンバーが自分の担当でなくとも、グループ自体の応援をやめてしまうケースも考えられます。
不透明な脱退の理由
例えば、脱退理由が個人の事情ではなく、いじめなどの場合、理由が表沙汰にならないこともあります。
脱退の背景に不透明な事情や疑念が浮上した場合、ファンの中にはそのグループや事務所への信頼が揺らぐことも。
それがきっかけとなり担降りとなるケースもなくはありません。
卒業・脱退の影響での音楽や活動の方向性の変化
特定のメンバーがいたころの音楽スタイルや活動の方向性が好きだったファンは、その変化を受け入れられない場合があります。
特に、楽曲制作やグループのブランディングに関わるメンバーが抜けてしまうと、グループの方向性が変化しやすいので、新しいグループの方向についていけない場合に、担降りしてしまうこともあるでしょう。
新メンバーの加入とのギャップ
既存メンバーが脱退し、新しいメンバーが加入した場合、その新メンバーとのギャップや馴染みのなさから、以前と同じようにグループを応援する気持ちが湧かないことも。
思い出や情熱のピークとの関連
特定のメンバーとの思い出や、そのメンバーがいた時代が自身の中での情熱のピークだったと感じるファンは、そのメンバーの脱退によってグループに対する情熱を失う可能性があります。
「特定のメンバーの卒業や脱退」は、ファンの感情や思い入れ、そしてエンターテインメントの内容自体に大きな影響を及ぼす要因となることが多いです。
ファンにとって、そのメンバーはただのエンターテイナーであるだけでなく、思い出の一部、あるいは人生の一時期を象徴する存在であることが多いため、そのメンバーの卒業や脱退は担降りの一因となりえます。
自分側に原因があるパターン
価値観や興味の変化
人は成長するにつれて価値観や興味が変わるものです。
何か新しい趣味や興味を持つことは、日常の生活や人間関係、社会的な環境の変化に伴って自然に起こり得ることです。
こういった価値観や興味の変化によって、それまで持っていたアイドルやアーティストへの熱意が薄れてしまう場合があります。
また、若い頃に熱中していたことに対して、大人になると違った視点や考え方を持つようになることが一般的です。
例えば、学生時代に熱心に応援していたアイドルやアーティストに対して、成長と共に昔とは異なる感情を抱くようになることもあるでしょう。
こういった価値観や興味の変化が起きる背景としては以下のことが考えられます。
社会的・文化的背景の影響
時代や社会の流れ、文化的背景が個人の興味関心に及ぼす影響は意外と大きいです。
社会全体の価値観が変わることによって、個人の価値観も変わることがあります。
例えば、特定のアーティストや有名人が流行った時代背景と現在とを比較すると、その人への興味や関心が薄れていることに気付くことがあるかもしれません。
人間関係の変化
友人や恋人、家族との人間関係の変化が、自身の価値観や興味を変える要因となることも。
例えば、あるアーティストを共に応援していた友人との関係が希薄になると、そのアーティストへの関心も自然と減退することがあります。
自己認識の変化
自分自身のアイデンティティや自己認識が変わることにより、以前好きだったものや興味を持っていたものに対する距離感が変わることがあります。
人は時間とともに成長し、経験を積むことで価値観や興味が変わってきます。
このような変化は自然なもので、それに伴い以前熱中していたものから距離を置くこともあるでしょう。
アーティストや有名人への興味や応援の仕方も、この価値観や興味の変化に影響されることが多いです。
過去にあれだけ熱中していたにもかかわらず、現在思うように熱狂できない自分に対して罪悪感を感じることもあるかもしれませんが、人が変化するのは自然なことです。
それは決して悪いことではないので、今の自分が興味を持てることに対して、時間や情熱を注ぐようにするのが良いでしょう。
個人のライフスタイルの変化
気持ちの変化だけでなく、ライフスタイルの変化など、環境要因が原因で担降りをすることもあります。
場合によっては、担降りをしたいと思っていなくても、担降りをせざるを得ない状況になってしまうこともあるでしょう。
担降りに繋がる環境の変化としては以下のようなものがあります。
時間的制約
人の生活は多様であり、時に新しい職場や学業、家庭の変化などで忙しさが増すと、オタ活・推し活やライブ参戦などの時間が取れなくなってしまうことがあります。
こういった時間的制約が理由となり、担降りをしたくなくとも担降りせざるをえなくなってしまうこともあるでしょう。
家族や恋人との関係
結婚や子育て、恋人との新しい関係など、個人の私生活における大きな変化は、趣味やオタ活に大きな影響を与えます。
家族や恋人との時間を重視するようになると、アイドルやアーティストに対する熱量が自然と減少することがあるでしょう。
また、熱量自体は変わらずとも、単純に趣味に使える時間やお金が少なくなることから、少しずつオタ活ができなくなり、フェードアウトする形で担降りするという方も。
引っ越しや海外移住
新しい地域や国への移住は、ライフスタイルの大きな変化を伴います。
特に、海外への移住や留学などで文化や環境が大きく変わると、以前の趣味や関心が自然と後回しになることがあり、それが担降り原因となるでしょう。
新しい趣味や興味の発見
人は一生を通じて様々な興味や趣味を持ちます。
新しい趣味や興味が出てくると、以前の趣味に対するして割く時間や熱量が減少することがあります。
また、興味の対象が別のアイドルやアーティストに移ってしまったことが原因で、担降りに繋がることもあるでしょう。
その場合は、先に解説したように「推し変」となります。
人のライフスタイルは、その時点での状況や環境、人間関係、健康状態などによって大きく変わることがあります。
これらの変化は、アイドルやアーティストへの熱量や関心にも影響を与えます。
個人のライフスタイルが変わることで、それまでの趣味や興味に対する取り組み方や優先順位が変わり、その結果として担降りを選択することもあるは避けられないことでしょう。
年齢とのギャップ
ファンとなるアーティストやアイドル、またはその他の対象(例えばアニメキャラクターやゲームなど)との年齢差、またはファン自身の年齢的な成熟に伴う価値観や興味の変化が担降りに繋がることもあるでしょう。
このギャップは、ファンのアイデンティティや興味の対象に関わる深い部分に関連しており、時として担降りの理由となり得ます。
年齢とのギャップが担降りの理由として挙げられる背景には以下のようなものが考えられます。
年齢を重ねると共に生じる価値観の変化
人は年齢とともに経験を積み、価値観や興味が変わっていくものです。
そのため、若いころに熱狂していたアイドルやアーティストに対する興味が、年齢を重ねることで自然と薄れることがあります。
ライフステージの変化
学生から社会人になる、結婚や出産など、人生のさまざまな段階において優先すべきことや興味の対象が変わることがあります。
これに伴い、かつての趣味や熱中していたものから距離を置くことが考えられます。
また、ライフステージの変化により、オタ活に避ける時間が減ってしまうことも担降りに繋がるでしょう。
アイドルやアーティストとの年齢差
特定のアイドルやアーティストが非常に若いころから応援していたファンが、自身が年を取ることで彼らとの年齢差を意識するようになり、そのギャップを感じることがあります。
例えば、10代と20代であれば気にならなかった年齢差が、20代と30代になった時に急に気になってしまうことも。
「私が応援していていいのかな…」という不安から担当を降りてしまうというケースも少なくありません。
コンテンツのターゲット年齢とのギャップ
これは、二次元コンテンツを推している人によくある担降り理由です。
あるアニメやゲーム、エンターテインメントのコンテンツが特定の年齢層をターゲットとしている場合、そのターゲット年齢から外れることで自分自身がコンテンツの対象外であると感じることがあります。
そのように感じると、コンテンツを楽しめなくなってしまうため、自然とそれらのエンタメから離れてしまうということが生じるでしょう。
周囲の目
周囲の友人や家族、同僚などから「その年齢でまだそのアイドルを応援しているの?」というような意見や視線を意識してしまい、それが担降りの一因となることも。
特に、いわゆる結婚適齢期と呼ばれる時期で、周りが結婚をしたり、子供をもうけるようになると、「このまま推し活を続けていて良いものか」と周囲の目が気になりだし、やむを得ず担降りを選択するという人もいるでしょう。
担降り理由としての「年齢とのギャップ」は、個人の成長やライフステージの変化、社会的な期待や圧力など、多岐にわたる要因と結びついています。
人は時間と共に変わっていくものであり、その変化の中で過去の自分とのギャップを感じ、新しい価値観や興味を持つことが自然です。
その過程で、かつての熱中していたものとの距離を感じることがあるのは、人間の成熟の一部と言えるでしょう。
しかし、オタ活に年齢は関係ありません。
いくつになっても何かのファンでいることは全く問題ないので、周りの目線は気にせず、自分が満足のいくオタ活を行いましょう。
経済的理由
オタ活・推し活には、しばしば一定の経済的な負担を伴います。
公式グッズの購入、ライブやイベントへの参加、交通費、宿泊費、ファンクラブの年会費など、これらの出費が積み重なることがあります。
そのため、自分の経済的状況や優先順位に変化が生じると、経済的理由でオタ活を継続することが難しくなる場合があります。
一口に「経済的理由」と言っても、さらに細かく分けることができます。
オタ活にかかる費用の高騰化
アーティストの人気が高まると、公式グッズの価格やライブのチケット料金が上昇することがあります。
また、海外ツアーや特別イベントの増加は、参加を希望するファンにとってさらなる経済的負担に。
頻繁にイベントがあると、それに併せてグッズの発売量も増えるため、すべてを集めようとすると経済的な負担が大きくなってしまいます。
すべてのイベントに参加をする必要はありませんし、グッズもすべて購入する必要はないのですが、抜け漏れが出ると、「ファン失格」のように感じてしまう人も少なくはないです。
参加するライブやイベントを絞ったり、グッズの購入数を抑えたりすることで、担降りではなく、オタ活を継続するという選択肢もあるので、自分のお財布と相談しながら無理のないオタ活を行いましょう。
コストパフォーマンスの問題
アーティストの活動内容や提供する価値が、ファンから見て支出する金額に見合わないと感じるようになると、それが担降りに繋がることも。
例えば、短い時間のライブに高いチケット代が要求されたり、配信ライブと生のライブのチケットの金額にあまり差がないなど。
アーティストやアイドル自体に関心がある場合は担降り理由となりづらいですが、彼らが提供する「エンターテイメント」「コンテンツ」に魅力を感じている場合は、応援をやめるきっかけとなることもありえます。
個人の経済状況・優先順位の変化
収入の減少、結婚や子育て、住居の変更など、個人の生活ステージの変化に伴い、使える自由な資金が減少することがあります。
そういった場合、オタ活の優先度が下がり、担降りまたはオタ活に使用するお金を制限する必要が出てきます。
また、何か大きな目標(例:住宅購入、留学、起業など)を設定した際や、将来に対する不安から、余計な出費を控えるようになる場合も。
年齢に応じて必要となる支出も変化するので、自然な変化ではあります。
経済的理由は、多くのファンが担降りを考える大きな要因の一つです。
ファンとしての活動はあくまでもプラスアルファの楽しみの一部であり、それが生活の質を下げる原因となる場合、多くの人は自らの生活を優先する選択をするでしょう。
アーティストやアイドルへの愛情や支持は変わらなくとも、経済的な制約はファン活動の形を変える可能性が高いです。
健康状態
病気や精神的な不調により、以前のようにアクティブにアイドルやアーティストを追うことが難しくなる場合も。
このような状況では、自身の健康やメンタルケアを最優先する必要があるため、やむをえず担降りせざるを得ません。
健康状態による担降りには「身体的な問題」と「精神的な問題」の2つに分けられます。
身体的な問題
身体的な不調が出てしまった場合、ライブやイベントに参加することが難しくなってしまいます。
また、ライブやイベントへの頻繁な参加、夜更かしや移動による疲労、不規則な生活習慣などが身体的な健康問題を引き起こす可能性があるでしょう。
一時的な不調であれば、体調を整え次第、またオタ活ができるようになるので担降りにつながらないケースもありますが、治療に時間を要するほどの症状であれば、担降りをせざるをえない可能性も。
精神的な問題
精神的な不調から、アイドルやアーティストを応援することが辛いと感じるようになることもあるでしょう。
また、アーティストや他のファンとの関係性、ファン同士の競争心、情報の取得やコミュニティ内のトラブルなど、オタ活自体が精神的なストレスやプレッシャーとなることも少なくありません。
そして、アーティストやアイドルに過度に没頭しすぎることで、他の重要な生活要素(仕事、学業、家庭など)が疎かになることがあります。
時として、これがストレスや罪悪感の原因となり、精神的不調を引き起こすことも。
オタ活はあくまで娯楽の一部であるべきで、それがストレスや健康問題の原因となる場合、その活動を見直す、または一時的に距離を置くのは自己ケアの一環として非常に重要です。
しかし、逆にアイドルやアーティストを応援することが心の支えとなることもあるので、自分の健康状態と相談しながら、オタ活・推し活を続けるというのも時としては良い選択となりえるでしょう。
自分の体と心を最優先に、日常のビタミンとしてオタ活を位置付けるようにするのが良いでしょう。
まとめ
この記事では、ファンを辞めることを指すオタク用語「担降り」について解説してきました。
推し活・オタ活はあくまでも自由意志で楽しく行うもの。
誰かに強制されるものでも、義務でもありません。
そのため、自分が降りたいと思った時に担降りするのが一番です。
無理して応援を続けても辛い思いをするのは自分です。
人の価値観や感情が変わることは自然なことで、悪いことではないので、自身の変化を受け入れ、自分の幸せを最優先に行動するのが良いでしょう。
当然、誰かが担降りをすることも自由なので、そのことについて責めたり誹謗中傷することのないようにしましょう。